しぽログ

働き方を模索する緩和ケア認定看護師の物語

新人看護師を応援するアカウントの胡散臭さ

タイトルからしてちょっと危うい表現なのですが、
私、実は最近思うことがありまして。


看護学校の講師をするにあたってTwitterで若者の心情を学ぶようにしているのですが(←意外と健気)

「新人看護師の悩み相談」とか「新人看護師に寄り添います」とかいう表現をしている方が複数います。


・・・いや、わかるんですよ。
つらいですもんね、新人看護師って。


でも見ていて残念に思うのは、どう考えても転職斡旋のためのアカウントだという点。


そういう方ってお局批判をしていたりするわけなのです。
私もお局看護師という存在は本当に嫌いでしたよ。
でも、人間性に問題があったとしても・・・
看護師としてはプロフェッショナルなお仕事をされているお局看護師もいるわけです。


もちろんダメですよ。
人間性が悪すぎるのが問題だということは理解しています。
でも盗める技は絶対にあったりしますから、自分の糧にできるかどうかは自分次第だと思っています。



で、ですよ!
問題は、新人看護師を過保護にサポートするような言い回しで新人さんの心を掴むようなツイートをしながら、
「本当に無理なときは転職しよう!」「今いる病院が全てではない!」といって簡単に退職を勧めるのはどうかと思っているのです。


だって、転職先だって神職場とは限りません。
新人看護師であり、しかも早期に退職した新人看護師であればその時点でネガティブな印象を与える可能性もあります。
転職活動がうまくいかなくても責任はとってくれないということなんですよね。


だからこそ、簡単に辞めても次があるような表現をしないであげたらいいのになって思って傍観しています。
どこにでもお局という存在はいるかもしれませんし、お局とうまくやれなければ、クレーマーともうまくやれるわけないんですよ。
いつ、どこで躓くかわからないのだから、無責任に転職を勧めないでほしいと思います。



本当にこのまま働けば心が壊れてしまうかもしれないと思ったら自衛することは大事だと思います。
せっかく希望を持って看護師になった若い芽を「楽な方に誘導する」ふりをして窮地に追い込まないでほしいんですよね。


転職を勧めるのではなくて、どう立ち回ったら人間関係がスムーズに運ぶのか、どんな息抜きが有効だったのかを教えてあげるだけでいいと思います。
転職エージェントは紹介したら1万~3万円ほどのマージンが入るでしょうから、本当に必要な方に紹介するのはいいけれど、不用意に斡旋するのは、新人看護師の応援でも支えでもないです。
正直、新人看護師をカモにしているようにしか見えません。


4月の時点で「新人が3人一気に辞めた」とか「今日仕事行ったら新人が辞めてた」というツイートをよく見ます。
せっかく国家試験にも合格したのに残念だな・・・という気持ちで見ていました。


そんなモヤモヤをただぼやいただけで今日のブログはおしまいです。
胡散臭いひとも沢山いるので、だまされることがないように自分を一番大切に決断して欲しいものです。
同期と示し合わせて退職するのだけは、絶対に辞めてほしい。
その同期がいつまでも自分の人生において大切な存在の人でいる可能性は?
ちゃんと丁寧に考えて行動できることを願うばかりです。