しぽログ

働き方を模索する緩和ケア認定看護師の物語

看護師として第二の人生スタート!理想の職場とは?

「看護師辞めたい」
「看護師つらい」

こんな言葉がSNSでは溢れています。


素直につらい気持ちを吐き出せるSNSという場があって救われている人が多いのも事実。
でも、不安がかき立てられたり、看護師という仕事に誇りを持てなくなる方が増えているのも事実でしょう。


いい影響を与え合えたらいいのですが、どうしてもネガティブな力に引っ張られてしまう人もいます。


SNSを見ていて思うのが、自分の仕事に自信を持って働けないのはつらいだろうな…ということです。


看護学生の頃、講師が「楽しくなければ仕事じゃない!!仕事は楽しみなさい!」と言っていたのが忘れられません。

そうは言っても、つらいことが多いのも仕事。
やりがいが感じられるのも仕事。
面白いと思えるのも仕事。

働きたくないと感じる日があってもおかしくないです。


私は転職がたまたまうまくいったケースで、とてもやりがいと働きやすさを感じています。
私の転職の成功例はレアケースなのかな?と思うほどにSNSでは転職先もつらいというエピソードがたくさんあります。


でも、個人的な見解ですけど、「本人に楽しむ気があるかどうか?」という点も大いに関わっていると思います。
私はスーパーポジティブと言われてきたタイプの人間なので、「どこにいてもだれといても楽しい」と思うし「誰といるときの自分も好き」と思って生きています。


元々、人と話すのも好きだし、たまたま天職だったんだろうとは思います。


転職に失敗したと言いふらしている方って、もしかしたらあら探しばかりする癖がついているのではないかと思ったりします。
自分が100%満足する職場なんておおよそどこにもないので、100%を求めるのなら自分で起業するしかないでしょう。
その覚悟や勇気がないのなら70~80%程度満足していればその職場以上はないと思って働いた方がいいような気がするんですよね。


Twitterで「転職エージェントに登録してホワイトな職場に転職できた」と言いながら職業斡旋してお金をもらおうとする手法は多いのですが、それなら転職が成功したと万人が思えるようなキラキラした投稿をすればいいのにな、と思って冷めた目で見ています。そういう方に限って、看護師の職場の納得いかない点を嘆くツイートばかりが悪目立ちしているんです。
希望を持たせたいのか、絶望を味わわせたいのか、一貫していないのが納得いきません。


私は転職活動は看護協会のeナースセンターというサイトを利用したのですが、特に問題なく当たり求人に出会えました。
転職活動をする中で、転職エージェントは看護師を紹介することで報酬を得ているため、看護師のことを「玉」と呼んでいるということも知りました。
看護師の転職活動を支援したいという思いよりも、報酬を得るためにブラックな職場にでも送り込むことも仕方ないと思っている人もいるでしょう。

転職エージェントを悪く言うつもりは毛頭ありませんが、気をつけないと「定時で帰れると聞いたのに全然帰れない、だまされた!」という投稿もあります。
結局のところ、みんな自分が一番可愛いので。
だまされても自分が悪いんですよね。


どこで働くとしても、そこでの楽しさややりがいを前向きな気持ちで探してみるといいと思います。
私は入職して日が浅いですし、今までのやり方と違うことや、問題となり得ることも目につきはします。
「え、こんなことするの?」と思うこともありますし、国立病院と個人病院とでは方法が違うことも多々あります。
それでも、自分の身を自分で守れればいいかな、と思って気を止めていません。
だから、そこにそっと馴染めたし、そこでしかできないやりがいも見つけることができました。


自分のやりたい看護ができているか?と問われれば100%そうだとは言えませんが、概ねクリアしているし、
私自身がキャリアを維持するためにクリニックを利用しているつもりでもあるので文句は一つもありません。


以前の職場では人間関係もそれなりに色々ありましたが、そんなに気にしてこなかったのですが。
今の職場はすこぶるいいです。
といっても、それぞれに何かしら思うところはあるんだろうなと感じることはありますが、我関せずで私は誰とでも私のまま関わっています。


私が今の職場が理想の職場だと感じるのは、私の仕事の力量だけでなくて人間性を見てくれていると感じるところです。
がん治療専門クリニックで働いているため、がん患者さんとの関わりは多いです。
その点は私にとってかなりありがたいところです。


先日、院長は私に「究極のがん治療は、何もしないことかもしれないよね。」と話し出しました。
がん治療に力を入れている病院ですし、誇りを持ってやっているでしょうから、こんな言葉が出ることに驚きました。
そのあとに「治療をせずにがんが消えたという奇跡も目の当たりにしてきたから、あなたがやろうとしているがん看護が一番がん患者にとって救いになる治療になるんじゃないかって思うんだよね」とも続けてくれたのが衝撃的でした。

自分のこれまでのキャリアがあって、がんを治してきた経験があるにも関わらず、私がやろうとしているがん看護を認めてくれている。

これまでもいい医者にはたくさん出会ってきましたが、こんなに人としても看護師としても認めてもらえたと思ったことはありませんでした。
自分の看護に意味があると肯定してもらえることが、こんなにも力になるだなんて思いもしませんでした。



私はいつも直感で決めるところがあるのですが、この先生と出会えたことはとにかくラッキーだったと思います。
私がこの職場で働くことを選びましたし、クリニックも私を受け入れてくれたのですから。
ここでできる精一杯のことはしたいなと思えます。


転職活動で悩む方も多いでしょうが、自分が選んで、自分で決めたのであれば、その決断に身を委ねて、相手や職場を好きになる努力は惜しまない方がいいです。
自分のポジティブな気持ちが溢れていれば、相手も応えてくれる場合が多いだろうと私は思っています。
相手によってはそうも行かない場合もありますが、5人いて5人が悪ければ再転職!って感じでいいでしょうけど、5人いて1人とうまくいかない程度であればそこにとどまって良いだろうと思うんですよね。
自分が鬱々とした気持ちで働いていたら、決断した過去の自分に申し訳ないし、楽しいと思い込んでいれば自然と楽しくなることだってありますからね。
よく過去と他人は変えられないとはいいますが・・・
意外と自分の気の持ちようで相手がうまく変わってくる場合もあります。


認定看護師の同期に「今日はどんな一日になるかと思うとわくわくするね~」というのが口癖の方がいました。
私は気分が乗らないときやネガティブな気持ちに傾いたとき、彼女の口癖を真似していました( ・∀・)
それだけで気分が明るくなるし、自然と周りも巻き込んで楽しい雰囲気になっていたりします。


結局、どこで働くか、誰と働くかは大事ですが、自分自身を人として、看護師として尊重してくれる仲間がいる場であれば、自分の仕事に誇りを持って働けるのではないかと思います。
というわけで、今の私の職場は、私にとっては理想の職場そのものでした✨

ポジティブってとても大事(^^)