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働き方を模索する緩和ケア認定看護師の物語

ワイドナショーを見て学ぶファシリテーション

ファシリテーションとは、人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。その役割を担う人がファシリテーターであり、会議で言えば進行役にあたります。 引用元:日本ファシリテーション協会
www.faj.or.jp

認定看護師をしていると、講習会でファシリテーターを任されることがあります。これは、認定看護師に限らず、教育委員や管理職でも任されうることですし、委員会活動に参加する3年目以上のスタッフナースも経験することです。
このファシリテーターの役割というのは、どこかで習うものかというとそうではなくて、歴代の先輩看護師がしていた様子を見よう見まねでやってみている・・・ということが多いと思います。だから誰も自信がないんですよね。「今日司会だ、どうしよう。」という気持ちになる看護師さん、絶対いますよね?私だけじゃないですよね??


私も本当に会議の司会や講習会でのファシリテーターが嫌いで嫌いで。だって、正しいファシリテーションを知らないんですもん。自己研鑽しろと言われたらそれまでですがね。私は経年別研修の時に教育委員だった看護師さんのファシリテーションがとても記憶に残っています。鳥肌が立つくらい上手な回し方だったなと思って感動したのですが、自分でいざまねてみようと思っても、なかなかその域にはたどり着けません。


というのも、ファシリテーター自身がその議論の中で自分の考えや気持ちを事前に固めておかないと伝えたいことがぶれてしまうし、周りの意見をうまく取り入れたり、ぶつけ合わせたりして、議論を更に深めたなくてはならないし。難しいんですよね、私には。様々なぶつかりあう意見を聞くだけならいいですが、それらの意見に折り合いを付けてまとめあげるなんて・・・。しかも時間にも制限はありますからね、ヒートアップしたり、脱線する人がいたら苦労しますよね。



そして私は、東野幸治さんのMCを見て学ぶということにしました。
なぜかというと、以前参加した勉強会で、心療内科医が東野幸治さんのMCはとても上手だというのを話していたからです。いろんな意見を引き出しながら、「こういう意見がありますけれども、○○さんどうですか?」という真逆な意見を持っていそうな人に質問をしているし、まず大前提に真剣に話している人の意見を否定することはしませんもんね。伝えたいことが多くて発言が長くなる人が相手の時には、わかりやすい言葉に言い換えたりしながら、また当事者に主導権を戻すというテクニックってすごいですよね。みんなが理解出来ていなそうな場合は、あえて自分が質問をしている様子もあります。
私は誰に質問するかも毎回悩んでしまうし、意見が出ないとついつい自分が話してしまいがちなので、本当に勉強になるし、反省します。ちなみに、心療内科の先生いわく、MCが任される芸人さんは、みなさんファシリテーションがお上手だということでした。その中でも敢えて名前を挙げるなら東野幸治さんだそうです。


こういう視点でテレビを観ていると面白いですね。自分の気の持ちようや意識次第で、どこにでも学ぶ場所はあるんだなって思いました。